2017年度インタビュー

横浜市立大学環境ボランティアStepUp↑

インタビューのお相手は、横浜市立大学の文化部連合会所属団体(部活動)として環境活動を行う「環境ボランティアStep Up↑」さんです。

 

インタビューに応じてくれたのは部長を務める勝尾桃花さん(かつおちゃん)と副部長の竹林美春さん(みはるちゃん)

 

「趣味…うーん趣味か…」と悩むみはるちゃん(左)とかつおちゃん(右)
「趣味…うーん趣味か…」と悩むみはるちゃん(左)とかつおちゃん(右)

2人とも、最近嬉しかったことが「東方神起の兵役からの復帰」、そしてみはるちゃんは「韓国人の名前のべ200人ぐらい覚えてる」というほどの熱狂的な韓国アイドルのファン。

偶然新入生歓迎会のグループLINEでそれぞれのアイコンが「韓流アイドル」だったことを機に意気投合し、それからの付き合いなのだといいます。

 

大学では、かつおちゃんは英語の必須単位の取得に苦戦し3年の後期までフル単らしく、みはるちゃんも教職のために授業が6限まである忙しさ。

 

 
そんな授業もファン活動()も大変な傍ら、団体活動を牽引する2年生の2人に、活動のきっかけや今の活動、そして活動をしていての想いについて聞きました!

 

まずはその所属する「環境ボランティアStep Up↑」について。

 

■環境ボランティアStep Up↑とは?

 

 Step Up↑の理念は「学生ができる身近な環境活動を考え、実行する」というもの。その理念のもと、様々な活動を行っています。

 

活動としてまずは"寺子屋塾"。大学のある金沢区の小学生を対象に、夏休みの間宿題を教えたり、一緒に遊んだりして、地域との関係を作っています。これは、「地域に根ざす大学を目指して」というつながり作りとして、大学のプログラムで奨励されているイベントでもあります。

 

次に"ビーチクリーンイベント「エコヨコ」"金沢八景の近くにある「海の公園」でごみ拾いのイベントを行うもので、その後にBBQなども行うため、メンバーの仲が良くなる良い機会となっているそうです。このビーチクリーンの活動については、現在行っている場所のみでなく、平潟湾でのイベントについても声がかかっているのだとか。

 

それから"よこはま森の楽校"子供たちに森について知ってもらうために、横浜市内の環境団体(主に大学生)が森に関するゲームやワークショップを企画するものです。「私たちは今年は、空き缶を木に見立てて積むゲームをしました。空き缶には学校のイチョウの葉っぱなどを貼って、森をイメージしました」とかつおちゃん。

 

そして、"横浜マラソンのボランティア"ここでは、ゴミステーションを設置し、ごみの分別指導を行っています。参加者が多いイベントのため、分別指導も大変そうです。

 

更に冬のイベントとして"キャンドルナイト"廃油を用いたキャンドルを作り、その明かりを楽しむイベントです。学内のサークルなどとも合同で行うイベントで、12月開催のこのイベントに向けた準備はインタビューの時期(10)にもすでに控えており、「団体への出場依頼とか学生担当、施設担当との話し合いも進めないと」とこちらも忙しそう。

 

日常的に行う活動で挙がったのは"リ・リパック回収"(学内販売のお弁当の容器として使用されるリ・リパックは、そのご飯と接する面にフィルムコーティングがされ、フィルムをはがした容器は効率的に再利用できます。)学内に複数個所設置されるリ・リパック回収BOXを回り、集めるのはStep Up↑の担当です。しかし集めるだけで集計が追い付かず、その回収率が分かっていないという課題があるそうで…。回収率不明というのは報告先の生協の人にもばれてしまったり()と、いろいろ困難も伴うようです。

 

その他にも新入生歓迎会や合宿(今年は都合が合わずなし)学祭の期間にはごみの分別指導も行っています。

 

 そんなStep Up↑の団体構成について、昨年度まではかなり大人数でしたが、特に今年は人数も減り、1,2年生を合わせて25人、うち2年生が7人という少数精鋭で頑張っているそうです。少人数のため今年は新しい活動は特にないものの、今までの活動を着実にこなす方に重点を置いているとか。

 

1年生の人数については丁度良く、「以前は幽霊部員が多かったけれど、今年の新入生歓迎会で説明会に参加してくれた人のみを対象に新入生向けのバーベキューを開くことで、幽霊部員対策としました」といいます。人数は減ったものの、協力的なメンバーを獲得できたことで、今の充実した活動につながっているようです。

 

■課題

 

それでも課題というと、やはり人数が少ないことが挙げられました。このインタビューの時期でいえば、丁度2,3年前から始まったイベント「森の学校」を先に控えた時期でもあったため、その準備も忙しくなっているようでした。また学祭の日も近く、ごみ回収のシフトを組むにも人手不足が目立つようで…特に2年生7人の忙しさは凄い様子。

 

 というのも、イベント毎に置かれるリーダーとして、それぞれ大きな責任感があり、仕事も多くなってしまうんだとか。「2年生同士お互い協力もするんですけど、忙しくて合うタイミングもあまりないんです。」加えて2年生では兼部やバイトがある人も多く、どうにも大変だといいます。

 


 ■大変だったこと

 

2人にこれまでで大変だったことを聞くと、「一番最初の新歓はヤバかった!!」ということで詳しく聞いてみました。

 

まだ2人が1年生の2,3月頃。新入生歓迎会の準備の時期ではあったものの、免許合宿などの忙しさと重複し、今よりは数もいた同級生の中でも、活動できる人は少なかったのだとか。そのため部長・副部長の2人は新歓の前日にも泊まり込み、徹夜でレクの内容を考えるなど準備をしたといいます。

 

「ちょうどタマネギ切ってたんですよ(笑)。今ではいい思い出です。」 

 

泊まり込み準備は大変そうですが、それでも大学生ならではの経験らしくて面白そうです。

 

 

■入ったきっかけ

 

そんな2人がStep Up↑に入った理由はというと、「何となくボランティア」くらいだそう。

 

「1年の時からとりあえず部活かサークルに入っていたほうがかなあみたいな。」

「大学でまた楽器を続けなくても…でも運動は苦手…だけど友達は作りたい…」

 

といった理由で入部を決めたというその動機は、今の団体活動を引っ張る姿からは考えるのが難しいくらいです。


■Step Up↑の魅力

 

活動も大変そうなStep Up↑ですが、ここでその魅力について聞いてみました。

 

「昔は大人数で楽しくわいわいだったけど、今は少人数で身近なこと、特に地域(横浜市)と協力して身近な環境を変えていこうという想いが強いです」と部長のかつおちゃん。団体理念の軸に忠実で、地域や社会への想いをもった活動ができる、そんな印象を受けました。

 

そうした活動をしてみての感想ですが、やはり「忙しい」ということが一番に挙がりました。現在は少数精鋭で頑張っている分、やりがいにも勝る忙しさはあるようで、「楽しいけど忙しい!」というのが本音みたいです。

 

 


「一つひとつイベントが終わったときはほっとした感、楽しかったって思えるんですよ。

 寺子屋今年初めて行ってすごい楽しかった!(かつおちゃん)」

 

「人数が少ない分仲良くなれるところはあります。(みはるちゃん)」

 

忙しさも大変な活動を続ける2人の原動力は一体何なのか?聞いてみると、立場上の義務感からくるところもあるようです。

 

「今は『やらなきゃ』と思っている節が大きいんですけど、終わったときには『楽しかった』って思えるんです。(かつおちゃん)」

 

また、ボランティアを通じて人の役に立つことで、自己肯定感や充実感があること、そして自分の場合は友達が部活にいるというのも、活動の原動力になっているといいます。

 

「学系とか全然違うんですけど、それでも仲がいいです(みはるちゃん)」

 最後に今後の目標について一言いただきました!

 

■今後の目標

 

「イベントを通じて交流を深めたり地域の人とつながりたいです。(みはるちゃん)

 

「自分たちの代にかなり人数減ったんで、後輩にイベントを楽しいと思ってつないでもらいたいです。(かつおちゃん)

 

 

熱心な活動を続ける環境ボランティアStep Up↑さん。大変な活動もやりきった時の達成感に魅力が溢れる、そんなインタビューでした!

ご協力いただいたお二人、ありがとうございました!

 


横浜市立大学環境ボランティアStepUp↑様

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